雪化粧した北アルプス穂高連峰が見たくて、焼岳へ登ってきた。
ゴールデンウィーク第1弾登山である。

朝5時50分頃、松本のビジネスホテルを出発
ホテル目の前にあるセブンイレブンで山飯を調達する(コンビニはやはりセブンイレブンに限るのだ!

昨日までの2日間ほど、一時的に冬型の気圧配置となり、上高地や山間部では雪が降ったらしい。
その名残で今日も朝の気温が低く、松本市の最低気温は0度となっていた。
が、その分空気も清々しく、快晴の青空が気持ちよい。

友人から借りた車で国道158号を上高地方面へ、6時50分頃沢渡の駐車場へ着く。
で早速7時発、上高地行きのシャトルバスへ乗り込む。
まだゴールデンウィーク本番前という事でバスの乗客はたった2人である。

10分ほどもバスに揺られると、釜トンネル前のバス停「中の湯」に到着、ここで降りる。
200m位安房峠方面に上ると、焼岳の登山口の標識がある。

ここで雨具ズボンを装着
本日デビューとなる冬用登山靴、モンベルの「アルパインクルーザー 2800」の靴紐を縛り直し
同じく本日デビューの登山用時計、「プロトレックPRW-1300」の標高を、現在地点の標高にセット
7時25分、焼岳へ向けゆるゆると歩き始めた。

ここ2日ほどで降ったであろう雪が薄く積もった樹林帯をトラバース気味に40分ほど登ると
樹木の間から安房峠方面の視界が開け気持ちよい。

安房峠方面
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にしても、おろしたての雪用登山靴が歩きづらい事この上ない。
硬い靴底(ソール)のせいで、薄く雪を被った岩に乗ると非常に滑りやすい。
また、まだ皮が馴染んでいない為、足首の動きがぎこちなく、靴に歩かされているような感じだ。

1時間ほどで尾根筋の直登が始まる為、いったん休憩
またまた本日デビューとなる「ブラックダイヤモンドの10本爪アイゼン」を装着
靴紐を緩め足首を楽にすると、尾根筋を登り始める。

ほどなくすると雪で真っ白な乗鞍岳が望め、気分が高まる。

樹木の間から乗鞍岳
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30分も登ると、ほぼ樹林帯の登りも終わり、一気に視界が開ける。
眼前に焼岳、東方に霞沢岳、北方には上高地の向こうに雪かぶる前穂高岳西穂高岳奥穂高岳などが望めおもわず「ぅおおお~~~~~」っと1人歓声をあげてしまう。

穂高連峰 中央が奥穂高岳
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焼岳 左奥が南峰
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緩やかに上る雪原をさらに10分ほどで「新中の湯ルート」と合流
ここから勾配がきつくなり、ほどなく下掘沢から山頂方面へ上る谷筋が左手下に見えてくる。
ここ2~3日の雪で消えたのであろう、ここからトレースがなくなる。

夏道通しであれば、ほぼこの谷筋をず~~っと上っていくようなのだが
雪質もふかふかで、谷筋には多くの雪が積もっていて歩き辛そうだったので
暫く「谷筋」と「焼岳南峰の尾根」の中間の斜面を中途半端に登っていく。

で、地形図を改めて見ると、南峰経由で北峰まで尾根伝いで登れそうな気がしたので
進路を尾根方面へ登っていく事とした。

2200m付近で尾根へ取り付くといったん休憩
気を引き締めて南峰へ向け、急尾根の直登を開始する。

いざ登り始めると、やはり思った以上に傾斜がきつい。
ときおりふかふかの雪に足を取られながら、ほぼキックステップでの登りとなる。

キックステップ(フロントポイント)で爪先立ちの状態が続くと、ふくらはぎが張ってくるので
交互にフラットフッティングを交えつつ登る。
(最近登山技術書で覚えたばかりのテクニック!!)

いやあ~~ 10本爪アイゼンが大活躍である。
といいつつ、岩場で足をいい加減に取り回した際、雨具ズボンを2ヶ所破いてしまった。
これ、へんに引っ掛けると非常に危ないので気をつけねば・・・・・

30分ほど登り背後を振り返ると、山塊の大きな乗鞍岳の全貌が見えてくる。
また西には遠く、雪を被った白山の連なりが望める。

南峰尾根2350m付近より乗鞍岳yakedake2009_5_7_004.jpg

で、急尾根へ取り付き直登する事1時間
突然北方の視界が開け、穂高連峰がど~~~~~~んっと眼前に姿を現すのだ。
焼岳南峰へ到着である。

すんばらしい眺めだ!!!!!!!!!!

焼岳南峰より穂高連峰
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雪まとう岩稜・噴煙上げる焼岳の向こうにそびえる、穂高の山々の風景は荒々しく見え
「すっっん~~~~~~」っと1人つぶやく僕。
ふところ深く鎮座する笠ケ岳乗鞍岳も美しく、雪の北アルプスの一端が見れてご満悦である。

雪稜の向こうに遠く白山
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大きな山容 笠ケ岳
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風景に見とれたり、写真を激写したり、飯を食らったりして40分も過ごすと
北峰へ向け岩場を下ろうと出発。

が、少し進んだところで岩が切れ落ちているではないか。
これ、ロープワークのできるパーティーならいざ知らず(ましてや僕1人だし)
とても現在の僕の技術・判断力・経験・装備では下れない為、ココ下るのは断念する。

「うん~~~どうしたものか 北峰行くの無理かあ~~~」 と思いつつ
来た道を10分ほど下ると、南峰山頂下斜面をなんとかトラバースできそうな地点を発見。
暫く悩んだがまだ時間も早いので、ここトラバースして北峰を目指す事とする。

標高2360m付近の斜面を延々トラバースしていく。
「ザック ザック はあ~~ はあ~~」 「ザック ザック はあ~~ はあ~~」
ゆっくりではあるが着実に北峰が近づいてくる。

徐々に近づく焼岳北峰
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約40分間地道なトラバースを続け、ようやく北峰・南峯のコルへ到着、方向を示す木杭が立っている。

ここから硫黄臭漂う噴煙も間近に、岩場を注意しながら慎重にひと登りすると
13時10分、ようやく焼岳山頂(北峰)へ着いた。

北方には遮るもの無く、穂高から槍ヶ岳へと白い峰々が連なり
南方を振り返ると、岩を突き出す真っ白な南峰の斜面に、僕の歩いたトラバースがついており
感慨深いものがある。

焼岳北峰より南峰を振り返る
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にしても僕のとった行動は正しかったのか、そしてどの位危険なものだったのだろうか・・・・・・

そんな事を考えながら20分ほど北峰で過ごすと下山を開始
当初の予定では大正池へ下ろうと思っていたのだが、体力を消耗した事・天気が崩れそうな事
を考慮して、来た道を下る事にする。

再び北峰・南峯のコルまで降りると、夏道どおり谷筋をざっくざっくと大股でぐんぐん下る。
15分も下るとあっという間 僕が上りでつけたトレースに合流
雪山で、こういう時の上り下りでの時間差は強烈なものがある。

で、樹林帯まで下ってくると、急に右足膝関節の外側が痛み出してきた。
僕もともと膝が弱く、この症状はアイゼンをはいて歩いた後のお約束なのだが、今回は特別に痛む。
馴れないアイゼンで色々膝関節に無理な負担をかけ続けた為だろう。

かる~~く小雪の舞う中、ストックで膝への負担を軽減しつつ、えっちらほっちら下り続けると
15時25分、中の湯登山口へ着いた。

省みる点もあったが
北アルプスの美しい雪景色を堪能する事ができた楽しく充実した山行となった。
また来るぞ 北アルプス!!

【おわりに】
今回、僕のつたないルート判断により焼岳南峰を登頂していますが
焼岳南峰は立ち入り禁止となっており、現在は北峰が焼岳山頂扱いとなっています。
当日、僕のトレースに導かれ、南峰を登頂された登山者の方、ごめんなさい!!


[データ]

 登山日  2009年4月28日
 入 山  午前7時25分
 下 山  午後3時25分
 人 数  1人
 服 装  厚手のアンダーウェア(常に装着)
       長袖丸くびシャツ(常に装着)
       薄手の丸くびフリース(常に装着)
       中薄ズボン(常に装着)
       雨具ズボン(常に装着)
 装 備  アイゼン10本爪(1850m付近より装着)
       ピッケル(南峰トラバース時に使用)


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