GW 残雪の谷川連峰馬蹄型縦走3日目最終日
蓬峠付近テン場→武能岳→茂倉岳→一ノ倉岳→谷川岳→天神平→土合 の模様です。
谷川連峰馬蹄型縦走初日の模様はコチラ 2日目の模様はコチラ からどうぞ



4時頃、シュラフからもぞもぞ這い出すと外へ出る。 昨晩強く吹いていた風もかなりおさまっている。
昨日よりは霞がかかってぼや~っとしているものの、今日も晴れそうでなによりだ。

歯を磨きつつお湯を沸かしラーメンを流し込むと、本日分の水を作ってしまう。
寝具・食器・ガスストーブなどをパッキングし、テントを撤収するとザックに詰め込む。

昨日から痛み出した左膝外側靭帯を気にしつつ6時20分頃
まずは武能岳へ向けゆるゆると歩き出す。 「さあ、今日も張り切って進もう!」

いったんコルまで下り「蓬ヒュッテ」の脇を通り過ぎると、ここから尾根をゆっくり上って行く。
「ザック ・ ザック」 「はぁ ・ はぁ」  「ザック ・ ザック」 「はぁ ・ はぁ」
谷川連峰に囲まれ、僕の息づかいとアイゼンの音  しあわせだ・・・・・

click_to_expand_12.gif    蓬峠より武能岳・一ノ倉岳・谷川岳と連なる峰々
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click_to_expand_12.gif    七ツ小屋山方面を振り返る
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click_to_expand_12.gif    茂倉岳を仰ぐ 右は万太郎山
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尾根を上りきると7時25分頃、本日最初のピーク 武能岳山頂へ到着した。
ここでこれから登る茂倉岳・一ノ倉岳の山体が眼前にど~~~ん っとなり ぅお~~~ っである。
流麗な尾根を携える姿は、なかなか迫力がありかっこいい。

click_to_expand_12.gif    武能岳より一ノ倉岳・茂倉岳
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10分ほど休憩の後出発、岩混じりの急尾根をいっきに下っていく。 約30分の下りで最低コルへ  
せっかく稼いだ高度も標高1600ほどまで下げてしまう。

さあ、ここから茂倉岳へ標高差380mほどをひたすら登って行く。本日のメインイベントだ。
「ザック ・ ザック」 「はぁ ・ はぁ」  「ザック ・ ザック」 「はぁ ・ はぁ」
三日目という事もあり足取りも重く、時折立ち止まりつつ、尾根にトレースを刻んでいく。

click_to_expand_12.gif    茂倉岳上りより武能岳を振り返る
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標高1800m付近の肩でいったん休憩、行動食を水で流し込み呼吸を整えて再出発。

click_to_expand_12.gif    茂倉岳山頂下の雪原より朝日岳方面
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標高1900m付近で平坦な雪原を抜けると、最後の急登を喘ぎ喘ぎ上り10時前
激しく雪庇の張り出す茂倉岳へ辿りついた。

ここで馬蹄型縦走最終ピーク、オキ・トマの谷川岳山頂部が直ぐ先に望め
憩っている登山者の姿なんかを眺めていると、なんだかほっとするような感慨である。

click_to_expand_12.gif    馬蹄型縦走最終ピークとなる谷川岳
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谷川岳・オジカ沢ノ頭・万太郎山・仙ノ倉山と連なる主稜線や苗場山
昨日歩いた笠ケ岳・朝日岳などなどを一望のもと、20分ほどものんびり憩う。

click_to_expand_12.gif    左に仙ノ倉山・平標山 中央奥に苗場山
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click_to_expand_12.gif    鋭い山体の万太郎山
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さあ、ゴールが近づいたとは言え、まだまだ歩かねばならないので、再びゆるゆる進んで行く。
いったん下り、緩尾根の上り返しで10時30分頃、一ノ倉岳を通過。
ここから岩混じりの急尾根でいっきに高度を120mほど下げると、いよいよオキノ耳へ向け登っていく。

「ザック ・ ザック」 「はぁ・はぁ ・はぁ・はぁ」  「ザック ・ ザック」 「はぁ・はぁ ・はぁ・はぁ」

click_to_expand_12.gif    谷川岳上りより 近づくオキノ耳
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一ノ倉岳から1時間ほどで、「浅間神社奥の院」の鳥居を拝みつつ通過
そこから更に一上りすると11時45分頃、ついにオキノ耳へ到着したのだった。

おもわず 「やった~~~~~~~~」 「ぅよっし!!!!」 と独り小さくガッツポーズ
もうなんか  うっすら泣きそう・・・・・

なかなか味わえないであろう達成感に包まれつつ、見慣れた谷川岳山頂からの景色を
ぼやぁ~~~~~っと眺める。  

click_to_expand_12.gif    谷川岳山頂より主稜線を望む
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後悔・恍惚・喘ぎ・耽溺を繰り返し、やがて目に見えない充足に辿りつく。
これ、「至福」と呼ぶんだろう。      で、またまた山に登ってしまうんだろう。

っとかなんとか思いながら、とても気がかりな事がひとつ
楽々に天神尾根を下り、「谷川岳ロープウェイ」で戻りたいのだが金が無い  一銭も無い。
財布を忘れてきたのだ。

かといって西黒尾根や田尻尾根で下る元気も残っていない為、ここは懇願するしかあるまい。
谷川岳ロープウェイの係員の方に事情を説明し、懇願する作戦のやつだ。

トマノ耳で最後の休憩を終えると12時30分頃、谷川岳へ別れを告げいよいよ下山を開始する。
シャーベット状の下りやすい広い雪尾根を、痛み出した左膝外側靭帯を庇いつつバンバン下っていく。

30分ほどで雪に埋まった「熊穴沢避難小屋」を通過
尾根をトラバースし終えると、スキー場までいっきに下り1時40分頃、ロープウェイ乗り場へ着いた。

click_to_expand_12.gif    田尻尾根分岐辺りより谷川岳を振り返る
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ここで作戦通り、事情を正直に説明し懇願
こちらの事情を汲んで頂き、後で料金を払う事に了解して下さった。 ありがとうございます!

着信のあった友人Pへ帰還報告のメールを打ちつつ、15分ほどで土合口に到着。
ザックを係りの方へ預けると、土合橋近くの駐車場まで車道を10分ほど下り
再び車でロープウェイ乗り場へ戻り料金を支払い
ようやく谷川連峰馬蹄型縦走も無事終わりを迎えたのだった。

数々の美しい風景に出会う事ができ、実に濃密で幸せな登山だった。 
あと何度谷川連峰を訪れ、そしてどんな素晴らしい風景との出会いが僕を待っているのだろう・・




谷川連峰馬蹄型縦走第3日目のGPSログ
bateikei_map_all.jpg

谷川連峰馬蹄型縦走全歩程のGPSログ
bateikei_map_03.jpg

[データ]

 登山日  2010年4月24日~26日
 入 山  4月24日午前09時00分
 下 山  4月26日午後13時40分
 人 数  1人  
 服 装  厚手のアンダーウェア
       長袖丸くびシャツ
       冬用アウター(ハードシェル)
       中綿入りズボン
       薄手フリース(就寝時に装着)       
       ダウンジャケット(就寝時に装着)       
       厚手フリース(就寝時に装着)          
 装 備  10本爪アイゼン
       ピッケル


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