秋の奥穂高岳西穂高岳縦走2日目 奥穂高岳→ジャンダルム→西穂高岳 の模様です。
1日目 上高地→涸沢→穂高岳山荘→涸沢岳 の模様は コチラ



予想最低気温マイナス7度の朝4時過ぎ奥穂高岳テン場にて、シュラフからもぞもぞ這い出す。
今ひとつぐっすり眠れなかった。 緊張していないようでもやはりどこか緊張しているせいかもしれない。

早速お湯を沸かし、まずは粉末レモンティーで体を温める。
朝飯には、最近定番となった 「棒ラーメンにモチをぶちこんだもの」 を喰らうとテントを撤収する。

朝陽も上がり、景色も明瞭になり始めた6時20頃、奥穂高岳へ向けゆるゆると歩き出す。
雪が踏み固められ滑りやすくなった箇所に注意を配りつつ、取り付きの垂直のハシゴを上っていく。

奥穂高岳上りより涸沢岳・槍ヶ岳・北穂高岳jandarumu2009_10_25_001.jpg

ハシゴを上ってしまうと後は、安定した岩ゴロ・ガレとなる。
高度を上げるにつれ瑞々しさを増す、朝の山岳風景に見とれつつ歩くと7時頃、奥穂高岳へ着いた。
山頂付近は混んでいるので人の居ないスペースへ移動、ゆっくり景色を味わう。

実に気持いい・・・・・・・・・・・
西方にはこれから超えて行くジャンダルム・存在感のある笠ケ岳が、東方には険しい前穂高岳が、
北方には涸沢岳・北穂高岳の間から槍ヶ岳が望まれ、清々しく希望に満ちた北アルプスの風景に
「幸せだなあ~~~~~」

奥穂高岳山頂付近よりジャンダルム
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奥穂高岳山頂より槍ヶ岳方面
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昨年、奥穂高岳・槍ヶ岳縦走をした際には、奥穂高岳山頂はガスっていたので迷わずスルーした。
な訳で僕にとっては実質、これが奥穂高岳初登頂みたいなものなのだ。

逆光 屏風絵の前穂高岳方面
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30分ほども十分に風景を楽しむと、ここでヘルメットを装着(初登場!)
さあ、ジャンダルム西穂高岳へ向け岩稜を超えていこう!!
バリエーションルート以外では最高難度と言われるこのコース、なんぼのモンじゃあ~~い!!

っと、のっけから馬の背、「ナイフリッジ」に早速手こずるのであった。
うまい具合にフットホールドが探せない上、各所にある雪がなかなか曲者なのだ。

苦戦しつつも「馬の背」を通過、いったん細尾根を急下降すると「ロバの耳」方面へ上り返す。
すると「ロバの耳」の下に、何やらピンク色の金属の細長い物体が放置されている。
ひょっとすると、この前ジャンダルム付近で墜落したのヘリコプターの残骸なのだろうか?

近づくジャンダルム
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岩峰ジャンダルム直下まで来ると、左手信州側からいったん巻くように、ペンキでコースを示している。
が、ここはあえてこのまま巻かずに登る。 そう、男は黙って奥穂側から直登である。

一箇所足の踏み上げがきつい箇所があるのだが、そこには残置支点があるので
安全性をチェックすると、それを頼りに体を預け、よっこらせっと上がる。
後は、着実にホールドを探しながら慎重に攀じ登ると8時20分頃、ジャンダルムの上に立つ。

うぉわ~~・・・・・・・・・・
眼前に圧倒的迫力・存在感で鎮座する奥穂高岳が圧巻だ。 正に岩の殿堂である。

ジャンダルムより岩の殿堂・奥穂高岳
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槍ヶ岳の向こうには、早くも雪を被った薬師岳・立山・後立山
南方には、西穂高岳・焼岳・乗鞍岳・御嶽山までの連なりが望まれ、至福の充実感に包まれる。
「やっぱりここまで来て良かった・・・・・」  僕のどこかに溜まっていた胸のしこりが取れる思いだ。

ジャンダルムより西穂高岳・焼岳・乗鞍岳・御嶽
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ジャンダルムより槍ヶ岳方面
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行動食を喰らったり、写真を撮りまくったりしながら、存分に風景に浸ると
去り難きを振り払い9時頃再出発、西穂高岳へ向け岩稜をゆるゆると歩き出す。 ありがとう!

どっしりとした笠ケ岳jandarumu2009_10_25_007.jpg

暫くは比較的歩きやすい岩ゴロを下ると、2人の登山者に抜かせてもらう。
が、この後「天狗のコル」までの間、2度もコースミスをしてしまい、この時抜かせて貰った方々に
「コースミスを指摘してもらった」り、僕のミスコースに導かれ
「登らなくても良い小ピークを登らせてしまい、あげく滑り易いルンゼを下らしてしまった」りしてしまい
あの時は、本っ当~~~にごめんなさい!!!!!   反省・・・・・

ここから西穂高岳までの間も岩稜が続き、基本的に難易度・危険度が易しくなる事はない。
風景を楽しみながらも適度な緊張感を保ち、天狗岩・間ノ岳・赤石岳と峰々を超えて行く。

天狗岩辺りよりジャンダルムを仰ぐ
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天狗岩辺りより前穂高岳・明神岳
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間ノ岳下りより西穂高岳
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秋晴れ、快晴だ。 夏と違い、秋ってなかなかガスらないから長時間景色を楽しめて嬉しい。
爽やかな秋の日差し・空気に感謝しつつ進むと12時過ぎ、西穂高岳手前の小ピークへ着く。
眼前の西穂高岳は多くの登山者で混雑している為、空いているこの小ピークで休憩とする。

奥穂高岳前穂高岳明神岳と連なる峰々、稜線が大きく展開し勇壮である。
すばらしい風景を楽しむと共に、こんな僕でさへどこか達成感じみたものが沸きあがってくるのを感じる。
っと、ちょっとした感慨に耽りつつ30分ほどのんびり憩うと、名残惜しさを振り切り下山を開始する。
ここまで晴れてくれて本っ当~~~にありがとう!!!

西穂手前のピークより奥穂高岳・前穂高岳
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ようやくヘルメットをしまうと、急に増えだした登山者で賑わう道を、西穂高岳ピラミッドピーク独標
と下っていく。 独標まで来ると岩稜地帯もついに終了、広く歩きやすい登山道をずんずん降りる。
で、3時前「西穂山荘」へ到着、狭いテン場には既に2張ほどテントが張ってある。

西穂山荘のスタッフの人に、上高地発沢渡行バスの最終時刻を聞くと、18時5分が最終との事。
当初はここへ幕営し明日下山予定だったのだが
どうやらバスに間に合いそうなので、このまま上高地まで下る事とする。

展望の利かない樹林帯を、ただひたすら黙々と進むと4時30分頃「田代橋」へ到着。
上高地の散策道を、梓川沿いに上流へ歩き「河童橋」で左岸へ渡る。
そこから5分ほど下流へ進むと17時過ぎ、ようやく「上高地バスターミナル」まで来た。

あとは17時25分発のバスへ乗り込んでしまうと、携帯電話サイトで松本の安宿を予約
沢渡 → 松香寮で至福のひとっ風呂!! → 宿でたまらんビール!!!  であった。

穂高連峰って素晴らしい・・・・・・・  だからきっとまた登るのだ。



[データ]

 登山日  2日目 2009年10月12日
 出 発  午前6時20分
 下 山  午後4時30分
 人 数  1人
 服 装  厚手のアンダーウェア(常に装着)
       長袖丸くびシャツ(常に装着)
       薄手の丸くびフリース(早朝に装着)
       中薄ズボン(常に装着)
       雨具上(早朝に装着)
 装 備  ヘルメット(奥穂高岳・西穂高岳間で装着)


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かねてから歩いてみたかった奥穂高岳西穂高岳縦走してきた。
スリルある岩稜歩き、穂高らしい岩山の山岳風景、涸沢の紅葉などを楽しみにしての登山である。

[1日目]
朝4時前、長野のビジネスホテルを出発。
秋の連休という事で、上高地に近い松本周辺の宿は軒並み満室で取れず、長野に宿泊したのだ。

長野インターから長野道へ入り松本インターで下車、国道158号を飛ばすと6時前、沢渡へ到着。
第一駐車場は既に満車なので、少し先の第三駐車場にスペースを見つけ、車を駐車する。

上高地への往復チケットを買うとすぐバスがやってきたのですかさず乗車、奥の方に座る。
30分も揺られると6時40分頃、上高地へ着く。
上高地へ来るのは、昨年の奥穂高岳槍ヶ岳縦走以来、これで2度目である。

バスを降り5分も歩くと、上高地の観光写真で有名な「河童橋」に着くが
未だ霧が晴れきっていない為上層部は見えず、穂高連峰を望む事はできない。

前半は梓川沿いに平坦な道を淡々と進む。
色づく明神岳や、表銀座方面の尾根などを望みつつゆるゆる歩くと9時20頃、横尾分岐に到着。
テン場には、涸沢や奥穂高岳へピストンする登山者のものであろうテントが、沢山張ってある。

横尾吊橋より 左奥が明神岳
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吊橋で梓川を渡ると樹林帯へ、ようやく明確な登山道となる。
左手を見ると名に聞く屏風岩が圧倒的迫力でそびえている。「いつか攀じ登ってやる!」と独り凄む。

屏風岩を仰ぐ
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ここいら辺から、涸沢へ行って来たのであろう多くの登山者と擦れ違いだし
前回シルバーウィークの白峰三山縦走の時と同様、人の多さには辟易する。

1時間ほど横尾谷沿いに歩くと「本谷橋」という吊橋に到着。
橋下の河原で休憩しようかとも思ったが、めちゃめちゃ人が多いのでスルー、さらに歩く。

ここから暫く急坂が続き、ようやく高度を稼ぎ始める。上方の視界が開けると、前方にかっちょいい
山体が、 山頂付近に小屋が見えると言う事はどうやら「北穂高岳」である。
色づく木々岩肌青空とのコントラストが美しく、登行意欲が湧いてくる。

かちょいい北穂高岳
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更に涸沢沿いに上っていくと、うっすら雪化粧した荘厳な岩の連なりが姿を現す。
「奥穂高岳」だ。 かっけ~~~!!  やっぱり北アルプスっていいね!!!

奥穂高岳 涸沢岳
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紅葉と山岳風景を楽しみながらゆるゆる歩くと12時頃、「涸沢小屋」「涸沢ヒュッテ」の分岐へ
ここを左「涸沢ヒュッテ」方面へ石段を上ると「涸沢ヒュッテ」へ着いた。

ヒュッテ裏が展望台となっており、北穂高・涸沢岳・奥穂高・前穂高が一望の下、仰ぐ事ができる。
テン場には色とりどり、テントの花が咲いている。

涸沢ヒュッテより涸沢岳・北穂高岳okuhotaka2009_10_18_005.jpg

涸沢小屋方面へ少し下ると直ぐに分岐、左手へ折れ雪渓を渡ると、ガレ斜面で高度を上げていく。
暫く上ると、山岳写真でよく使われる撮影ポイントへ着くが、既に葉っぱが涸れている為絵にならない。

日中の気温が上がらなかった事・台風が通過した事などで、葉っぱが色づく前に涸れてしまい
今年の涸沢の紅葉は、どうも今ひとつだったらしい。

奥穂高岳上りより涸沢岳を仰ぐ
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涸沢小屋からの道と合流するとトラバース気味に左へ巻いて行き
1時30分頃岩尾根の基点まで来た。 ここからは岩尾根「ザイテングラート」の急登となる。
左手を見ると薄っすら冠雪する岩峰「前穂高岳」が迫力である。

ザイテングラートより迫力の前穂高岳
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登山者に踏まれ滑りやすくなった雪や、下ってくる登山者に気を付けながら手足を使って登る。
明瞭なナイフリッジや垂直壁などがある訳ではないので、危険な箇所は無い。
やがて岩尾根からガレ斜面となり、一上りで3時前、奥穂高山荘へ着いた。

すかさずテン場をチェックすると、悠々脹れそうで一安心。
ヘリポートの右手奥の広いスペースが空いていたので、とりあえず張ってしまってから受付を済ます。

暫しボケーっとしていると、先ほどまで湧きつつあったガスも徐々に晴れてきたようなので
涸沢岳へ登る事とする。

風景を楽しみつつのんびり登っていくと10分ほどで、圧巻の展望が拡がる涸沢岳へ到着。
奥穂高岳ジャンダルム前穂高岳と荘厳な岩峰の連なりが最っ高~~に素晴らしい!!!
折りよく積もってくれた雪のおかげで、吸い込まれるような神々しささへ漂って見える・・・・

奥穂高岳・ジャンダルム
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前穂高岳・奥穂高岳
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北方には北穂高岳の向こう、流れる雲間から天を指す槍ヶ岳が望まれ
「言う事無し!!」 である・・・  色んな思いと躊躇を振り払ってここまで来た甲斐があった。

北穂高岳の向こう 天指す槍okuhotaka2009_10_18_010.jpg

30分も風景に耽溺していると、徐々に風も冷たくなってきたのでテン場へ戻る事とする。
大満足の涸沢岳だったなあ~~~~~

奥穂高山荘で水を調達し夕げ、アルファ米五目飯・味噌汁・カロリーメイトを平らげると
ウィスキーをちびちび、 既にテント内の気温は0度付近だ。
奥穂高岳山頂の最低気温予想はマイナス7度だったので、まあ当然の冷え込みだ。
よりによってこんな時にテントマットを忘れてしまった自分を呪う。

テン場よりモルゲンロートの奥穂高岳okuhotaka2009_10_18_011.jpg

ウォームアップシーツダウンシュラフシュラフカバーホカロンで身を包むと7時頃
安眠と明日の快晴と安全を願い、横になった。

2日目 奥穂高岳→ジャンダルム→西穂高岳の模様はコチラ



[データ]

 登山日  1日目 2009年10月11日
 入 山  午前6時40分
 テン場  午後3時00分
 人 数  1人
 服 装  厚手のアンダーウェア(常に装着)
       長袖丸くびシャツ(常に装着)
       薄手の丸くびフリース(朝夕に装着)
       中薄ズボン(常に装着)
       雨具上(朝夕に装着)
 

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北海道遠征登山第10弾 
2009年8月4日 大雪山は沼ノ原五色ケ原の展望散歩、オマケで忠別岳を登る の模様です。



北海道遠征登山第10弾として、沼ノ原五色ケ原の展望散歩、オマケで忠別岳まで登ってきた。
沼ノ原・五色ケ原越しに展開する、美しいトムラウシ山を堪能する登山である。

朝2時、層雲峡のキャンプ場で起床。 テントから出ると小雨が舞っている。
んっ? という事で天気予報をチェックしてみると、昨夜と同様「曇り後晴れ」の予報である。
本当に晴れるのかっ、気っ象庁~~!!!!!

パンをポテトスープで流し込むと小雨の中、今ひとつ気が進まないものの3時過ぎ出発。
途中、層雲峡温泉のセブンイレブンで山飯を調達(コンビニはやはりセブンイレブンに限るのだ)。

先日緑岳の時と同様、国道273号から大雪高原温泉方面へ右折、未舗装路を進んで行く。
10分ほどで分岐、右へ進むと高原温泉、直進すると沼ノ原登山口、でここを直進。
直ぐに数字合わせ式の鍵の付いたゲートがあり、数字を「1732」に合わせ開錠する。

ここから10分ほど走ると低い雲帯を抜けたようで、ようやく青空が見え出す。よしよし!!!
比較的走りやすいダートを飛ばしていくと4時30頃、沼ノ原登山口へ到着。
着替え・荷済みを終えると4時40分、まずは高層湿原「沼ノ原」へ向けゆるゆると歩き出した。

今年から登山道が変わり、進路を左手の急斜面へ、いきなり高巻くようだ。
以前は沢脇の平坦地で導入する道で楽々だったのだが、なぜこんな無理のある道へ変更したのか?

高巻き、下り返すと15分ほどで以前の道と合流、ルンゼ状の緩急踏み上げ路をマイペースで上ると
5時50分頃、視界の開けた広い湿地帯へ出る。 高層湿原「沼ノ原」に到着だ。

いんやあ~~ めちゃめちゃ清々しい風景である!!!!!!
瑞々しく拡がる沼ノ原と、朝日を浴び鎮座するトムラウシ・白雲岳・忠別岳との対比が美しい。
そこかしこに点在する沼面に、トムラウシが鏡写しで浮かび上がり、凛としたたまらん極楽が展開する。
やはり山は早朝に限る!!

沼ノ原の向こうにトムラウシ
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次々にコントラスト・表情を変える風景に見とれながら、のんびり散歩する。
30分ほどで大沼に到着、ここの湖畔はキャンプ指定地となっている。
昨年は大雨続きで水量が多く幕営スペースが少なかったが、今年は広々、十分スペースがある。

沼ノ原の向こうに忠別岳・白雲岳
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大沼に投影する「逆さトムラウシ」を眺めながら休憩、大福を喰らいカロリーを補給する。
大沼を離れ暫し歩くと木道も終了、楽しかった「沼ノ原散歩」もいよいよ終わりとなる。
時計を見るともう6時50分、なんだかんだで1時間近くも風景を堪能していたようだ。

沼ノ原の向こうに石狩連峰
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樹林帯をいったん下りきると「五色の水場」、この辺から蚊がまとわり付いてきたので、虫除けスプレーを
露出した肌に盛大に吹き付けてやる。

ここから急斜面の踏み上げ路を10分ほどで上ってしまうと、あとは五色岳まで明瞭な上りはない。
次々に現れる花畑地帯「五色ケ原」を楽しみながら、ゆっくり上って行くだけだ。

高度を上げるに従い、再び左手にトムラウシ山が見え始め、花々拡がる高原風景との対比が良い。
背後を振り返ると石狩連峰・ニペソツ山、南方には遠く日高山脈が望める。

チングルマの群落 背後は遠く日高山脈
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まずは陽光を浴びキラキラ輝くチングルマエゾノツガザクラアオノツガザクラなどの花畑が迎えてくれ
五色岳へ近づくにつれ、トカチフウロヨツバシオガマチシマノキンバイへと彩りを変えて行くのだ。
そう、極楽風景の中、幸せな高原散歩が2時間近く続く。

五色ケ原・花畑の向こうにトムラウシ
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チシマノキンバイヨツバシオガマトカチフウロ
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石狩連峰・ニペソツ山など東大雪の山々
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なんら労を感じる事なく花畑街道を満喫しながら歩き続けると、右手に忠別岳・白雲岳が見え出す。
で、最後のひと上りで9時10分頃、幸せな気分のまま、あっけなく五色岳山頂へ着いてしまった。
五色ケ原の花畑散歩も終わってしまい、残念な気もする。

美しい山体のトムラウシ
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北方に目をやると、以外に険しく見える忠別岳の向こうに、旭岳や白雲岳が
南方に目をやると、どっしりとしたトムラウシが展開している。

五色岳から忠別岳 左奥が旭岳
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が、暫く休憩していると、トムラウシ方面からガスが湧きだしてきた。
そもそも 「化雲平の花畑とその背後に鎮座するトムラウシを望む」 というのが今回の登山の動機
であり、当初はヒサゴ沼に幕営するつもりだったのだが、天候不順続きで天気予報を信頼できない
ので、結局今回の日帰りでの登山になったという経緯がある。

ここまで来てガスるなんて許されない!!
「なんとかガスる前に化雲平まで着かなければ」 という事で急いで五色岳を出発する。

で、ハイマツをかきわけて化雲岳方面へ進んでいる時である。
急に目の前のハイマツがガサガサ動き、
「フンッゴ~~ フンッゴ~~」っと なにやら野獣系の興奮した荒い鼻息が聞こえるではないか!!!

きた、ついにきた。  ついにヒグマと遭遇してしまった!! 姿は見えないものの間違いなく熊だ。
背中を向けないようにゆっくり後ずさりしつつ
熊撃退スプレーの安全装置を解除、いつでも発射できる態勢をとり、来た道を引き返していく。

と、再びハイマツがガサガサ動きだし、大きな物体が北側へ登山道を離れて行くのが見える。
どうやら、エサか何かに夢中で、僕が近づいているのに暫く気付かず
まさに出会ってしまうすんでのところで熊が気付き、ハイマツ帯に隠れたような状況のようである。

こっら~~~ 熊!!  油断しすぎだろう~~~!!!!!
シャリシャリ鈴を鳴らしながら歩いていたのだが、もう鈴の音に慣れてしまっているのだろうか?
まあ、熊の生息域に、こちらが勝手にお邪魔しているのだから、使用がないのだろうが・・・・・・・・

再び五色岳まで引き返し、気持を落ち着かせていると、トムラウシは完全にガスってしまった。
こうなってしまうと化雲平へ行っても意味が無いので(それに熊と遭遇した所へ戻るのも嫌だし)
行き先変更、今のところガスる様子無く晴れている忠別岳へ行く事とする。

丈の高いハイマツを掻き分けながら30分ほど下るとコルへ、右手に忠別岳避難小屋が見える。
北方から眺めると「単なる丘」にしか見えない忠別岳も、こちらから望むと案外カッコイイ。

案外カッコイイ忠別岳
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途中、これからトムラウシまで行く登山者とすれ違う度、熊の情報を伝えて歩く。

再びハイマツ帯を上り、そこを抜けると視界が開ける。
山頂が近づいてくると傾斜も緩み、もう少し時期が早ければ花畑となっている高原帯となる。
コルから40分上りで、11時頃忠別岳山頂へ着いた。

伸びやかに拡がる高根ケ原の向こうに、旭岳・白雲岳など表大雪の山塊が大きく展開する。
激しく切れ落ちる西斜面越しに化雲岳の大岩や、ガスの切れ目からトムラウシが時折姿を現す。

忠別岳山頂付近より旭岳・白雲岳など表大雪の山塊
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ここで大休憩、のんびり昼食を喰らいつつ、誰も居ない山頂で1時間ほど過ごす。
こうしていると、なんだか熊と出会ったのが嘘のようである。

風景を十分堪能すると重い腰を上げ、12時頃下山を開始する事とする。
あとは往路をひたすら戻るのみ

忠別岳山頂よりガスの切れ目からトムラウシ
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歩程はキツくないが距離が長く、登山口へ戻ったのは結局17時過ぎであった。
日帰り登山の最長歩行時間を更新してしまった。

熊に遭遇するというアクシデントもあったが、素晴らしい山岳高原風景を味わう事ができ楽しかった。
快晴の化雲平へは、きっといつか行こう。


北海道の写真コチラからどうぞ



[データ]

 登山日  2009年8月4日
 入 山  午前4時40分
 下 山  午後17時10分
 人 数  1人
 服 装  半そでシャツ 夏用ズボン


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北海道遠征登山第9弾 
2009年8月1日 大雪山緑岳登山 満開の花々を楽しむ の模様です。



北海道遠征登山第10弾として、大雪山緑岳、オマケで白雲岳を歩いた。

比較的融雪の遅い緑岳の事 「ちょうど今が花の最盛期なのではないか」 というもくろみと
まだ今シーズン一度も拝んでいない「高根ケ原越しのトムラウシ方面の展望」を期待しての登山だ。

朝4時、層雲峡のキャンプ場で起床。テントから出て空を仰いで見るとどうも雲が多い。
が、このキャンプ場は山の麓にあり、下層の雲が湧きやすい立地条件である為
ちょっと離れてみると快晴だったり、低い雲が広がっているだけで上層部は晴れていたりする事もあり
また、好転する天気予報も出ている(今シーズンの天気予報は全くあてにできないが)ので
とりあえず緑岳の登山口である大雪高原温泉まで行ってみる事にする。

朝飯のパンをコーンスープで流し込むと、5時前キャンプ場を出発。
途中層雲峡温泉のセブンイレブンで山飯を調達すると(コンビニはセブンイレブンに限るのだ!)
未だスッキリしない空模様の中、三国峠方面へ車を走らす。

大雪湖を左手に国道273号を暫く走ると、案内板に導かれ大雪高原温泉方面へ右折、ここから
未舗装路となる。

で、5分も走り山に近づくにつれ、低い雲地帯を通り抜け、快晴の青空が上空に広がっているのだ!
やはり、低い雲が山の麓に湧いていただけだったようだ。 よしよし!!!

5時45分頃、ヒグマ情報センターのある大雪高原温泉へ到着。
着替え・荷済みを終えると6時、緑岳へ向けゆるゆると歩き出した。

まずは林間の急斜面を階段で上って行く。昨日の疲れが抜けておらず足が重い。
10分も上ると展望台があり高原沼方面の展望が開け、雪渓模様と緑のコントラストがきれいだ。

展望台より高原沼・高根ケ原方面
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更に20分ほどの上りで一旦平坦地へ、木道の整備された「第一花畑」へ出る。
まさにドンピシャのタイミング!!!
チングルマコザクラツガザクラと、最盛期を迎えた色とりどりの花々が随所に咲き誇っている。
朝露に濡れた花達が、朝日を浴びてキラキラである。

最盛期のチングルマ・ツガザクラ
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第一花畑より緑岳方面
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背後を振り返ると石狩連峰・ニペソツ山など東大雪の峰々が、逆光に屏風絵のようだ。
第一花畑を過ぎ暫し上ると、すかさず「第二花畑が始まるのだ。無論ここも満開である!!

山で迎える最っ高~~の朝を味わいながら、花畑をゆ~~~~っくり歩く。

元気の良いコザクラmidoridake2009_10_4_003.jpg

第二花畑を過ぎ、ガレた斜面のひと上りでいったんハイマツのトンネルとなる。
丈の高いハイマツ帯を抜けると再び視界が開け、高根ケ原の向こうにトムラウシ山が見え始める。
何度見ても、バランスの取れた見事な風景である。

完全にハイマツを抜けると山頂へ向け、あとは岩ゴロゴロ帯をひたすら上って行く。
昨日の疲労残る重い足を、ゆっくりしたペースで運んでいくと8時10分頃、緑岳山頂へ着いた。

緑岳山頂よりトムラウシ方面
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「高原沼方面の雪渓模様」「伸びやかに広がる高根ケ原」「宮殿トムラウシ」の対比が美しい。
西方には朝日を浴びる旭岳・熊ケ岳が爽やかである。

緑岳山頂より旭岳・熊ケ岳方面
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っかし、10分も休憩しているとまだ8時過ぎだと言うのに、もう各所からガスが湧き始めている。
十勝連峰などは既にガスに覆われており、この感じだとこの周辺も時間の問題だろう。
「早起きは三文の徳」 か・・・

で、30分ほど憩った後まだ時間も早いので、「後旭の雪渓」を見に白雲岳まで足を伸ばす事とする。

まず小泉岳方面へ緩やかな礫地帯を上って行く。
7月上旬であれば、ホソバノウルップソウ・キバナシオガマ・タカネスミレなどが数多く咲いているのだが
今は鮮やかな赤紫色が山肌を彩っている。 エゾツツジが満開・これだけ咲いていると圧巻である。

咲きまくるエゾツツジ 背後は白雲岳
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花々を眺めながらゆっくり歩くと、40分ほどで小泉分岐、ここを左、白雲岳方面へ緩斜面を下る。
斜面を下りきると白雲分岐、暫く岩ゴロ帯を歩き上りきると、いったん広い平坦地へ出る。

ここから山頂へかけてちょっとしたお花畑となっており、タカネシオガマエゾヒメクワガタなどを眺めつつ進み10時過ぎ、岩ゴロのひと上りで白雲岳山頂へ着いた。

もうガスが上がってきており、全般的に今ひとつパッとしないものの
やはり、白雲岳山頂から眺める後旭岳方面の雪渓模様は美しいものだ。
アンパンなどを喰らい腹を満たすと下山を開始、白雲岳避難小屋経由で戻る事とする。

白雲岳山頂より後旭岳方面の雪渓模様
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再び白雲分岐まで来るとここを右へ、避難小屋周辺まで下って来ると、チシマノキンバイが鮮やかだ。
また、雪解け水が溜まり湿地状になっている所では、エゾノリュウキンカが多く見られる。

避難小屋の裏手を左へ、板垣新道で雪渓を横断し、急斜面のひと上りで緑岳の尾根へ出る。
12時頃再び緑岳山頂へ着くと、昼時という事で多くの登山者が憩っている。

ここで残りの山飯を喰らい尽くすと下山を開始、往路を再び花畑を楽しみつつ下ると2時30分頃
大雪高原温泉まで戻った。

「最盛期の花々を楽しむ散歩、楽しかったなあ~~」 
っと、大雪高原温泉に浸かりつつ、幸せを噛み締めたのだった。


北海道の写真コチラからどうぞ



[データ]

 登山日  2009年8月1日
 入 山  午前6時00分
 下 山  午後14時30分
 人 数  1人
 服 装  半そでシャツ 夏用ズボン


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